バンガード創業者 ジョン・ボーグル、その功績と人生

この記事は、2018年1月にバンガード・インベストメンツ・ジャパンのウェブサイトに掲載されたものです。

投稿日: 2019-07-12
投稿者: バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社

バンガードは、創業者のジョン・クリフトン・ボーグルが2019年1月16日、ペンシルベニア州のブリンマーの自宅で死去したことをお伝えしなければなりません。89歳でした。
ボーグル氏は、主に2つの非常に大きな功績により、アメリカの投資界において伝説とも言える地位を築きました。

● 初の個人投資家向けのインデックス・ミューチュアル・ファンドを設立し、懐疑的な見方をする人々がいる中で、こうしたコンセプトの後押しを続け、広く認められてきました。
● 絶えず投資家の利益最大化を追求し、ミューチュアル・ファンド業界に低コストのインデックス・ファンドを広めました。ボーグル氏がその哲学を具現化するために創設した会社であるバンガードは、現在、世界最大級の投資運用会社となっています。

バンガードのCEOであるティム・バックリーは次のように述べています。「ジャック・ボーグル氏は、投資業界全体のみならず、さらに重要な点として、自らの将来や子ども達の将来のために貯蓄している数えきれないほどの個人の生活に影響を及ぼしました。ボーグル氏は、傑出した知性を有し、信念を持ち、先見の明があり、そのアイデアは投資方法を大きく変えました。当社は、すべての投資家を公平に扱うという彼の意志を受け継いでいきます。」

「バンガード・エクスペリメント」

ボーグル氏の指導の下、バンガードは、1975年5月1日に営業を開始しました。彼は、ミューチュアル・ファンドを低コストで独自に運営する新たな事業を「バンガード・エクスペリメント(The Vanguard Experiment)」と呼んでいました。これにより、バンガードは、外部の運用会社が利益のためにファンドを運用する従来のミューチュアル・ファンドの構造から大きく変化を遂げました。

ボーグル氏はその10年後、当時を振り返っています。「その時の当社の目標は、ミューチュアル・ファンド・コンプレックスを運用する新たなより良い方法を構築することでした。バンガード・エクスペリメントは、ミューチュアル・ファンドを独自に、また投資家が直接利益を得られるような形で運用できることを立証することを目指していました。」

海軍史が趣味のボーグル氏は、1798年のナイルの海戦で活躍したイギリス海軍提督ホレーショ・ネルソンの旗艦にあやかって会社名を付けました。「バンガード」という名前は、先駆者となってビジネスを進めるというテーマと共鳴すると考えました。航海をテーマとした世界観は、バンガードのロゴや投資家への通信でも見ることができます。

「インデックス・ファンドの父」

1976年、バンガードは、初の個人投資家向けにインデックス・ミューチュアル・ファンドを設立しました。業界内では「アメリカらしくない」や「凡庸に陥る道」などと嘲笑され、設定されたファンドであるファースト・インデックス・インベストメント・トラストには、当初1100万ドルしか集まりませんでした。現在はバンガード500インデックス・ファンドにファンド名を変更しており、業界最大のファンドの1つにまで成長し、4000億ドル以上の資産を保有しています。今日、インデックス・ファンドは、バンガードの管理下にある5兆1000億ドルのうち70%以上を占めています。これは他の多くのファンド会社も扱っており、多くの上場投信(ETF)市場の形成につながっています。ボーグル氏は、個人投資家のためというインデックスのコンセプトのパイオニアとして、「インデックス・ファンドの父」と呼ばれています。

個人投資家に貢献

1977年、ボーグル氏とバンガードは再度、業界の伝統を打ち破り、バンガードはブローカーを通じたファンドの販売を中止し、その代わりに直接投資家に販売するようになりました。当社は、販売手数料を排除し、純粋な販売手数料なしのミューチュアル・ファンド・コンプレックスとなりました。

この動きは、投資家にとって数百万ドルの販売手数料の削減につながるものでした。個人投資家の擁護者であるボーグル氏は、ミューチュアル・ファンドのコストと実績を広く公開することに貢献したことで広く信頼を得ています。投資家の利益保護に向けて取り組むことにより、他のミューチュアル・ファンド組織の同業者の間で一般的であった慣行に反対の声を上げることもよくありました。

1987年にナショナル・インベストメント・カンパニー・サービシズ・アソシエーションで行われたスピーチにおいて、ボーグル氏は次のように強調しています。「我々は単なる産業の一部ではありません。より高い水準、信頼の基準および受託者責任を守らなければなりません。投資家との対話、価格構造、商品、および販売方法の改善が必要です。」

初期のキャリア

ニュージャージー州出身のボーグル氏のキャリアは、1951年にプリンストン大学を経済学における極めて優秀な成績で卒業してから始まりました。ミューチュアル・ファンドに関する卒業論文が、プリンストン大学の同窓生であるウォルター・L・モーガン氏の目にとまりました。モーガン氏は、国内で最も歴史のあるバランスファンドのウェリントン・ファンドを1929年に創業した、ミューチュアル・ファンド業界の重鎮の1人でした。モーガン氏は22歳の野心的な青年を、フィラデルフィアを拠点とする彼の投資運用会社である、ウェリントン・マネージメントで採用しました。

ボーグル氏は実力で順調に出世街道を進み、1967年に社長に就任しました。 ウェリントン™・ファンドを補完する株式ファンドを創設するようモーガン氏を説得し、ウェリントンがミューチュアル・ファンド・グループへと成長する牽引役となりました。ウィンザー™・ファンドは1958年に設立されました。

1967年ウェリントン・マネージメントはボストンの投資会社であるソーンダイク・ドーラン・ペイン・アンド・ルイス(TDPL)と合併しました。7年後、TDPLの主要メンバーとの経営を巡る問題から、ボーグル氏はウェリントンのファンドの事務管理機能を担うバンガードを1974年9月に設立しました。一方、投資運用業務と販売業務はTDPL/ウェリントン・マネージメントが担当し続けました。

バンガードを超えて

健康上の問題から、ボーグル氏は1996年にバンガードの最高経営責任者を退任しました。同年、心臓移植手術を受けました。自らが認める「生まれついてのファイター」であるボーグル氏は、手術を見事に乗り越えました。シニア・チェアマンとして仕事に復帰し、1999年にバンガードの取締役の上限年齢である70歳になるまで働きました。実際にはボーグル氏は決して引退したわけではなく、ボーグル・フィナンシャルマーケット・リサーチセンターの社長となり、投資家のための仕事を続けました。また同時に業界に関する著作や講演を続けました。

受賞および功績

2004年、タイム誌はボーグル氏を「世界で最も影響力のある100人」の1人に選出し、またインスティテューショナル・インベスター誌は生涯功労賞を授与しました。2010年にはフォーブス誌が「過去1世紀に他のどの金融関係者よりも投資家のために良いことを行った」人物と評しました。フォーチュン誌では1999年、投資業界における4人の「20世紀の巨人」の1人に選ばれました。2012年1月、ジョン・C・ボーグル・レガシー・フォーラムにおいては、米国で最も尊敬される金融業界のリーダー達がボーグル氏の功績を褒めたたえました。

ボーグル氏は、投資会社協会の理事会会長(1969年~1970年)および全米証券業協会(NASD、現金融取引業規制機構(FINRA))の投資会社委員会会長(1972年~1974年)など、投資業界で複数の理事会のメンバーとなりました。1997年、当時の証券取引委員会委員長だったアーサー・レビットによって、独立性基準委員会の委員に任命されました。

ボーグル氏は企業社会からの求めに応じて、いくつかの会社の取締役を務めました。また母校であるプリンストン大学を含む14の大学から名誉博士号を授与されました。

市民としての仕事

フィラデルフィアとその周辺地域の熱心な支援者だったボーグル氏は、市民としての仕事にも積極的でした。「私は、私によくしてくれた第2の故郷であるフィラデルフィアを愛しています。ここは私の心の故郷となり、想像もつかなかったようなダイヤモンドを見つけました。」と、その多くの著書の1冊に書いています。

ボーグル氏の市民としての仕事は、教育、リーダーシップおよび公共問題に関係する組織にまで及びました。彼は、米国憲法センターの評議委員会の初代会長と、センターの名誉会長を務めました。ビル・クリントン元大統領も委員会のメンバーを務め、後にボーグル氏の著書である「波瀾の時代の幸福論 マネー、ビジネス、人生の「足る」を知る」のペーバーバック版に序文を寄せています。

スポーツ好きな家庭人

ボーグル氏は1929年5月8日にニュージャージー州のモントクレアで生まれました。ウェイターとして働きながら、苦労してブレアー・アカデミーからプリンストン大学へ進み、同大学の運動競技の切符売り場の管理も務めました。

生涯の大半をクルーカットと呼ばれる髪型で過ごし、長身で運動が得意だったボーグル氏は、スカッシュ、テニスおよびゴルフ、そしてセーリングも楽しみました。コートやゴルフコースではしばしば「手ごわいライバル」と評されましたが、その振る舞いは仕事においても同じでした。読書も楽しみの1つでしたが、ニューヨーク・タイムズのクロスワード・パズルも同様で、しばしば20分もかからずに解いて見せました。

ボーグル氏は1956年に イブ・シェレールさんと結婚しました。2人は、6人の子供たち、娘である4人、バーバラ・ボーグル・レニンガー、ジョアン・ボーグル、ナンシー・ボーグル・セントジョン、サンドラ・ボーグル・マルーチと、息子の2人、ジョン・C・ボーグル・ジュニアとアンドリュー・アームストロング・ボーグルがいます。また12人の孫と6人のひ孫もいます。

ジョン・ボーグル氏の著書

  • Bogle on Mutual Funds: New Perspectives for the Intelligent Investor (1993)
  • Common Sense on Mutual Funds: New Imperatives for the Intelligent Investor (1999)
  • John Bogle on Investing: The First 50 Years (2000)
  • Character Counts: The Creation and Building of The Vanguard Group (2002)
  • Battle for the Soul of Capitalism (2005)
  • The Little Book of Common Sense Investing (2007)
  • Enough. True Measures of Money, Business, and Life (2008)
  • Common Sense on Mutual Funds: Fully Updated 10th Anniversary Edition (2009)
  • Don’t Count on It! Reflections on Investment Illusions, Capitalism, “Mutual” Funds, Indexing, Entrepreneurship, Idealism, and Heroes (2011)
  • The Clash of the Cultures: Investment vs. Speculation (2012)
  • The Little Book of Common Sense Investing: 10th Anniversary Edition (2017)
  • Stay the Course: The Story of Vanguard and the Index Revolution (2018)

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低コストで非課税のグローバル投資が可能な方法をご存知でしょうか?

投稿日: 2019-06-03
投稿者: バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社

みなさん、税金を支払わず、老後資金など長期目標に向けた投資ができることはご存知ですか??2018年に導入された「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」では、年間40万円までの積立を最長20年間行うことができ、この期間中に発生した分配金や値上がり益はすべて非課税、対象となる投資信託は販売手数料なし(ノーロード)となります。

この制度を活用しながら、世界各国の数千社もの企業に投資できる方法があります。どうして、そのようなことができるのでしょうか?それは、低コストのバンガード・ファンドやETF(上場投資信託)に投資する、楽天投信のファンド5本が、「つみたてNISA」の対象商品となっているからです。楽天・バンガード・ファンドは、証券会社数社からオンラインで購入することができます。

バンガード・ファンドやETFによるグローバル投資

バンガード・インベストメンツ・ジャパン投資戦略部長の塚本俊太郎は、「若い投資家ほど、海外投資の重要性を理解しています。」と述べています。「新しい楽天・バンガード・ファンドは、バンガードのファンドやETFを通じて全世界の企業に対する簡単でコスト効率の良い投資を可能にします。」

大抵の投資信託は購入時に手数料が発生しますが、楽天・バンガード・ファンドにはつみたてNISA、一般口座からの投資共に購入時に販売手数料が一切かかりません。このような手数料を省くことが重要なのは、「手数料分が運用資金となって成長する」ためだと塚本は言います。

楽天・全米株式インデックス・ファンドはバンガード・トータル・ストック・マーケットETFを、また楽天・全世界株式インデックス・ファンドはバンガード・トータル・ワールド・ストックETFを主要投資対象としています。実質的な運用管理費用はそれぞれ0.1596%、0.2196%程度で、最大積立額の年間40万円に対し、それぞれ1年間で約638円、878円となります。

また、2018年7月には、楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型、債券重視型、均等型)を設定しており、バンガード・トータル・ワールド・ストックETFとバンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンドを主要投資対象としています。実質的な信託報酬はそれぞれ0.2376%、0.2496、0.2616%程度で、最大積立額の年間40万円に対し、それぞれ1年間で約950円、998円、1,046円となります。

日本の投資家に対するコミットメント

投資対象となるETFを通して、楽天・全米株式インデックス・ファンドは、3,500社以上の米国企業株式に投資します。バンガードの当該ETFは、投資可能な米国企業株ほぼすべてを網羅するCRSP USトータル・マーケット・インデックスへの連動を目指しています。

一方、楽天・全世界株式インデックス・ファンドは、投資対象とするバンガードのETFを通して、世界中の先進国および新興国における約8,000社の株式に投資します。バンガードの当該ETFは、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスへの連動を目指しています。

楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型、債券重視型、均等型)は、投資対象とするバンガード・トータル・ワールド・ストックETFに加えて、バンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンドを通して、世界中の先進国および新興国における約10,000銘柄の債券にも投資します。バンガードの当該ファンドは、ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合浮動調整インデックスへの連動を目指しています。 これらの新ファンドは、日本の投資家の老後の資金形成に対するバンガードのコミットメントを示すものだと塚本は語っています。「ますます、各個人が自分の老後の資金を準備する必要性が高まってきています。当社が主な目標とするのは、投資家の皆様それぞれの味方となり、最高の投資機会を提供することです。これらのファンドは、バンガードの日本におけるコミットメントを伝えるメッセージでもあります。」



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