平素は「楽天・バンガード・ファンド」シリーズをご愛顧いただき誠にありがとうございます。
さて、弊社ではファンド資産の更なる効率的な運用に向けて、有価証券の貸付取引(以下「レンディング」といいます。)を開始します。これによりレンディングによる品貸料を獲得し、収益源を多様化することで、更なる投資成果(パフォーマンス)の向上を目指していきます。
今回は、その具体的な内容について、商品管理部長の石舘よりご説明させていただきます。
※こちらの内容は、楽天投信投資顧問の公式YouTubeチャンネル で公開している内容を記事化したものになります。
ベラミー:
早速ですが、レンディングについてご説明いただく前に、まずは今回対象となるファンドについて教えていただけますでしょうか。
石舘:
はい。今回対象となるファンドは、「楽天・バンガード・ファンド」シリーズの4つのファンドです。
・楽天・全米株式インデックス・ファンド
・楽天・全世界株式インデックス・ファンド
・楽天・新興国株式インデックス・ファンド
・楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド
になります。
ベラミー:
それでは、レンディングについて、具体的にご説明いただけますか。
石舘:
はい、わかりました。
レンディングとは、有価証券の貸付取引のことで、ファンドが保有する有価証券の一部を証券会社などに貸し付け、その対価としてファンドが品貸料を得る仕組みです。通常の運用に加え、レンディングにより品貸料を獲得することで、さらなる投資成果の向上を目指しています。
楽天・全米株式インデックス・ファンドを例に考えてみましょう。このファンドは、バンガード社が運用する「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」、通称「VTI」を実質的な主要投資対象としています。この「VTI」と呼ばれる米国市場に上場するETFを貸し出すことによって、品貸料を受けとるのです。借り手がいないと、レンディングは成立しませんから、どんなETFでも貸し出しができるということではありません。また、貸し手や借り手の需給の状況によって、品貸料は都度変わってくるのです。
これまで、国内株式の個別銘柄を用いてレンディングをするケースはありましたが、グローバルに投資する投資信託においてレンディングを行うのは、おそらく、業界でも初めての試みではないでしょうか。当シリーズは、実質的に米国上場のETFに投資していることから、このようなレンディングが実施できると考えております。
ベラミー:
なるほど。それでは、具体的にレンディングを開始した場合にはどのぐらい収益があがるのでしょうか。受益者の皆様がもっとも気になる点だと思います。
石舘:
大変申し訳ないのですが、その時々のマーケット環境、需給によって、品貸料が決まってきますので、一概にいくらになる、といった具体的な数値はレンディング開始前の現時点では申し上げられません。しかし、実際にレンディングを開始した際には、何かしらの方法で、レンディングでいくら収益を獲得できたかの結果などをお伝えできるのではないかと思います。
あくまで、少しでも投資成果の向上に貢献できたら、という考えのもと、今回レンディングを開始することにした、とご理解いただけますと幸いです。
ベラミー:
一方で、受益者の皆様にとってデメリットはありますか。また、受益者の皆様は、何か手続きをする必要はありますでしょうか。
石舘:
レンディングにあたっては、受益者の皆様に余計なコストを負担いただくということはないですし、レンディングの結果による収益を受け取っていただくことで、パフォーマンスの向上が期待できるという意味では、デメリットはないものと考えています。また、レンディングは投資信託の中で行われる取引なので、受益者の皆様に特段、何か対応いただく必要もございません。
ベラミー:
わかりました。最後に受益者の皆様に何かメッセージはございますか。
石舘:
「楽天・バンガード・ファンド」シリーズは、2017年9月に設定以降、皆様からご支持いただき、お陰様で純資産総額合計は、3,000億円にも近づいてきました。今回、レンディングという新たな取り組みをスタートすることで、ファンドのパフォーマンスの更なる向上を実現し、少しでも皆様の長期に亘る資産形成のお役に立てればと考えております。
これからも、弊社ファンドをご愛顧いただけますと幸いです。本日はありがとうございました。
ベラミー:
ありがとうございました。
以上、楽天・バンガード・ファンドシリーズのレンディング開始に向けたお知らせをお届けいたしました。
弊社ホームページでも、このレンディングに関しまして、プレスリリースを掲載しております。そちらもぜひご覧ください。
今後も弊社ファンドのご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。