楽天・バンガード・ファンドは、バンガードETF®を最大限に活用し、良質なインデックス投資の成果を低コストで投資家の皆様にお届けをすることを目指して2017年9月にスタートいたしました。おかげさまで、多くの投資家の皆様からご支持をいただき、設定後間もなく3年が経過しようとしています。そこで、改めて楽天・バンガード・ファンドの魅力について、バンガード・インベストメンツ・ジャパン(以下、「バンガード社」といいます)とともに確認していきたいと思います。
今回「バンガード×楽天投信 投資のイロハ」と題して、楽天・バンガード・ファンドやバンガード社について、様々な角度から、複数回にわたってご紹介させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
特に、このような不透明なマーケット環境だからこそ、低コストのインデックス運用における第一人者であるバンガードさんの「揺るがない投資哲学」や「普遍的な使命」、「文化」などは、皆様の今後の長期にわたる資産形成のヒントになると考えています。
講師として、バンガード社のセールス・クライアントサービス本部インターミディアリー営業部長 三上 和久氏をお迎えし、楽天投信投資顧問株式会社のベラミー 万里衣が様々な質問をぶつけていきたいと思います!
まず、最初に、今年2020年にバンガード・グループは創業45周年、日本支社は設立20周年を迎えられましたね。おめでとうございます。
ありがとうございます。グループとして45年、そしてバンガード・ジャパンとして20年を迎えられたことを心より嬉しく思います。また、改めて投資家の皆さまのご愛顧に感謝申し上げます。45年前、「インデックス・ファンドの父」として知られるジョン・ボーグルは個人投資家の資産形成を支援したいという熱い信念のもと、従来とは違った形での新たな運用会社の創造を目指し、バンガードを創業しました。ボーグルは昨年の1月に他界しましたが、彼の信念に基づき、今後も楽天投信投資顧問と共に多くの日本の投資家に最良な投資の機会を提供し続けることに全力で努めてまいります。
コロナウイルスの世界的な流行により、市場が大きく変動しています。これから投資を始められる方へアドバイスをお願いできますでしょうか。
まず、投資を「長期的な視点」で考えることを必ず意識していただきたいと思います。
市場の値動きは極めて予測しにくいため、短期的な利益を追求する行動は、「投資」ではなく、あくまでも「投機」です。長期的な視点を持ち続けることで、市場に大きな変動が起きたとしても、最終的に投資目標の達成に近づくことができます。
例えば、1970年代から約40年間、バンガードが運用する株式と債券に幅広く分散した投資商品に、投資を続けた米国の投資家は、当初の70倍以上のリターンを実現しています。80年代のブラックマンデー、2000年代のITバブル崩壊、2008年のリーマンショックといった市場が大きく下落する局面でも、一時的な恐怖感に惑わされず忍耐強く投資を継続した結果、より大きなリターンが得られたのです。
今から投資を始める方のみならず、全ての投資家にとって、長期的な視点を持つことは非常に重要と言えます。
次回は、バンガード社の投資哲学やコストの考え方について教えてください!
承知しました。よろしくお願いいたします。
三上 和久 (バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社 セールス・クライアントサービス本部 インターミディアリー営業部長 ディレクター)
カリフォルニア大学ロスアンゼルス校(UCLA)経済学部卒業、ロンドン大学大学院(SOAS)経営学修士号(MBA)取得、テンプル大学法科大学院(ロースクール)米国法修士号(LLM)取得。米国と日本において保険会社、資産運用会社、ヘッジファンド等で幅広く金融商品の営業、企画、及び立ち上げに多数関わる。2011年バンガード・インベストメンツ・ジャパン入社。主にバンガードETFの日本国内の投資家向け営業を担当するとともに、バンガードの米国籍、欧州籍、香港籍商品を用いた運用戦略の立案・顧客提案等も行う。日本証券アナリスト協会検定会員。