前編:人生100年時代!自分の必要なお金ってどのくらい!?

将来のためにコツコツ始めよう!
長期投資が必要な理由とその心得(全2回)

老後2000万円問題など、将来のお金にまつわる話題は事欠きません。とは言え、老後だけでなく、未来のことは、漠然としかイメージできないという人も多いでしょう。そんな人はライフプランを描くことで、将来にどれくらいお金が足りないかを把握してみましょう。そして、資産形成の手段である投資の必要性に気付かされるでしょう。ここでは、なぜ投資が必要なのかという理由から、ライフイベントにかかるお金、そして長期的な投資へ取り組む心得をまとめます。

貯蓄ではなく投資(資産形成)が必要な3つの理由

政府は「貯蓄から投資(資産形成)へ」というスローガンを打ち立て、国民に投資を促す時代を迎えています。今の時代に、なぜ投資が必要なのでしょうか? それには、主に3つの理由があります。

1. 預貯金ではお金が増えない

1990年頃の普通預金の金利は約2%、定額預金の金利は5%を越えることもあったほどでした。現在の0.001%という金利(2020年5月時点のメガバンクの金利)から考えると、驚くべき高水準だったのです。しかし、バブル崩壊後から金利はどんどん引き下げられ、現在ではほとんど利息がもらえません。

2. 老後にはお金がかかる

2019年にメディアで取り上げられた老後2,000万円問題は、その言葉が一人歩きしたことにより、多くの人を不安に陥れました。発端となった金融庁の報告内容を要約すると、「夫が65歳以上、妻が60歳以上の無職世帯のケースで計算すると、家計は毎月約5万円の赤字になる。それが30年続けば約2,000万円のお金が必要になる」というものでした。しかも、日本人の平均寿命は年々長くなっており、セカンドライフを過ごす時間はより長くなる傾向にあります。

3.  預貯金はインフレに弱い

預貯金は、その価値がいつまでも同じわけではありません。インフレ(物価が上昇すること)になると、お金の価値が目減りしてしまうのです。例えば、極端な例ですが、1,000円で買えていた商品は、50%のインフレが生じると、1,500円出さないと買えないようになります。現時点では、あまり実感がないかもしれませんが、日本政府は、年に2%のインフレ率を目指していますから、将来的にインフレになる可能性もあります。

将来にいくら足りない?ライフプランから投資の目的を明確にしよう

預貯金だけではお金が増えない現代にあって、自分の人生にどれくらいのお金が必要なのか? 漠然とした不安は、将来にどんなライフイベントが待ち受けているかを知り、自分なりのライフプランを立てることで和らぐでしょう。ライフプランとは人生の設計図であり、自分の将来に足りないお金が把握できます。その上で、どんな投資に取り組むのか、理由や目標を明確に持つことが大切です。

1. 何に、いくら必要? 自分の人生の設計図を作ろう

人生には、ある程度のまとまったお金が必要なイベントがあります。以下に、主なライフイベントで必要な資金をまとめます。これらの中でも人生の三大資金と呼ばれ重要なのは、教育、住宅、老後です。自分が進みたい未来の道を描き、何年後に、どれくらいのお金が必要なのかを把握してみましょう。ご自身の収入状況を把握しながら、将来の支出に備えることが大切になってくるでしょう。

また、ライフプランはその時々で変わっていくものです。数年に一度、定期的に見直しすると良いでしょう。

結婚費用
461万円

※結納・婚約~新婚旅行までにかかった費用総額(全国推計値)
※ゼクシィ 結婚トレンド調査2019より

 

出産
51万円

※妊婦合計負担額の平均値(病院、診療所、助産所の合計)
※公益社団法人 国民健康保険中央会「出産費用 平成28年度」より

 

教育
1,000万円

※子ども1人あたりの総額(幼稚園から高校まで公立、大学のみ私立の場合)
※文部科学省「子供の学習費調査(平成30年度)」、「私立大学等の平成30年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」より

 

住宅
建売住宅の平均購入価格:約3,440万円
マンションの平均購入価格:約4,440万円

※住宅金融支援機構「2018年度フラット35利用者調査」より

老後
最低限必要だと思う費用:約22万円
ゆとりある生活に必要な費用: 約36万円

※夫婦2人の日常生活費(月額)
※公益財団法人 生命保険文化センター 令和元年度「生活保障に関する調査」

 

生活防衛
生活費の3ヵ月~1年分
(1ヵ月の生活費が20万円なら60万円~240万円)

※不測、緊急の事態に備えた資金


後編は、長期投資でお金を作る方法、そのメリット・デメリット、そして鉄則をお伝えします。お楽しみに!

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